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健康経営をやろう、と決めた。でも、初めの一歩がはっきりしない。
宣言、健診、ストレス対策、運動のきっかけ。やることは並んでいるのに、どれから手を付けるかで止まってしまう。そんなところから読み始めてください。
健康経営は何から始めるか:最初の一歩は「使われる仕組み」
答えから書きます。初めに用意したいのは、従業員が自分から使いたくなる仕組みです。
健康経営の進め方は、普通4つの段階に分けて語られます。下の図1がその流れです。
- 1方針を決める会社として、なぜ働く人の健康に取り組むのかを言葉にする
- 2今を知る健診の結果や働き方から、今の様子をつかむ
- 3取り組む食事・運動・休息・相談などの打ち手をそろえる使われているか
- 4振り返る使われたか、続いているかを見て、次に直す
見てほしいのは、3と4の間です。
取り組みをそろえても、使われなければ、振り返るものが残りません。「やったけれど、効いたのかわからない」で1年が終わる。だから、何から始めるかを考えるときは、使われるかどうかを初めの物差しにします。
健康経営とは:中小企業が取り組むと何が変わるか
経済産業省は健康経営を「従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること」と説明しています(同省のページ、2026年10月時点)。
この記事では、もう少し噛み砕いて、「働く人の健康づくりを、会社の取り組みとして計画し、続けていくこと」と考えます。
では、中小企業が取り組むと、何が変わるのか。
一番大きいのは、「用意した」で終わらず、従業員が使う取り組みが社内に残ることです。
ここには、はっきりした理由があります。図1の4つ目「振り返る」は、使われた記録がないとできません。何人が使ったか。どのメニューが選ばれたか。それがあって初めて、次に何を残し、何を変えるかを決められます。
使われなかった取り組みからは、振り返る材料が出てきません。すると、次の年もまた、手探りで打ち手を選ぶことになります。
逆に、使われる取り組みが一つでもあれば、話は変わります。「この施設がよく使われた」「この時期に増えた」。そんな手がかりを基に、担当者は経営者に結果を伝え、次の一手を相談できる。
使われないと、次のステップに進めない。だから、健康経営の初めの物差しは「使われるか」なのです。
数字の上でも、こんな傾きが見えています。
経済産業省「これからの健康経営について」(2025年)のまとめでは、健康経営優良法人2025の企業の正社員の離職率は平均6.1%で、全国の一般労働者の離職率12.1%より低い傾向でした。
※比べたのは国の調査に答えた会社で、全国の値とは、集めた範囲が違います。取り組めば離職が減る、という意味ではありません。
健康経営を中小企業で始めるときに迷うところ
迷いの多くは、会社の頑張りが足りないからではありません。中小企業ならではの事情から来ています。
一つは、担当者が他の仕事と掛け持ちであることです。総務や経理と一緒に回していて、健康経営だけに時間を割けない。
二つ目は、予算が大きくないこと。何かを始めるなら、外れにくいものから選びたい。
三つ目は、何が使われるかわからないこと。ジムの補助を出しても、通うのは一部の人だけかもしれない。
この3つが重なると、なかなか前に進みません。
どれも、珍しい悩みではありません。むしろ、まじめに考えている会社ほど、ここで手が止まりがちです。
国の調査を見ても、小さな会社ほど、これからという姿が浮かびます。
厚生労働省「令和7(2025)年 労働安全衛生調査(実態調査)」(2026年8月)では、メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所は、従業員50人以上で93.7%なのに対し、10〜29人では54.6%です。
言い換えると、今から始めても、遅すぎることはありません。同じところから歩き出す会社が、まだたくさんあるということです。
先ほどの3つの迷いを裏返すと、担当者の手間が少なく、従業員が自分で選べて、幅広い人が使えるものなら、初めの一歩にしやすい、ということです。
健康経営を続けるためのポイントと、よくあるつまずき
始めることより、難しいのは続けることです。中小企業でよくあるつまずきは、大きく3つあります。
つまずき1:用意して終わる
制度を作り、お知らせを1回出して手が離れる。使う理由がなければ、お知らせはすぐに忘れられます。
見直し方:健診の結果が届いたときなど、従業員が「やってみよう」と思いやすいときに、お知らせを出し直します。
つまずき2:担当者が抱え込む
申し込みの取りまとめ、使い方の質問、施設探しの手伝い。これを担当者が全部受けると、掛け持ちの仕事では続きません。
見直し方:従業員が自分で探して使える仕組みを選び、担当者はお知らせと振り返りだけにします。
つまずき3:従業員が選べない
会社が一つの施設やメニューに絞ると、住んでいるところや好みが合わない人は使えません。
見直し方:選べる幅を広く取り、選ぶのは本人にします。
この3つを入れる前に確かめるのが、図2のチェック表です。
| 確かめること | 確かめ方 | ウェルネスフレンドリークラブの場合 |
|---|---|---|
| 1. 近くで使えるか | 住まいや職場の近くに使えるところがあるか | 全国約30,000施設を、会員価格で使える |
| 2. 仕事帰り・休日に使えるか | 平日の夜や休みの日に、時間に合わせて選べるか | トラベル・グルメ・スポーツなど8カテゴリーから、本人が選ぶ |
| 3. 健康づくりのメニューがあるか | 運動や食事など、健康につながる入り口があるか | スポーツに加え、冷凍宅配食などの独自メニューがある |
| 4. 申し込みが簡単か | 会社と従業員の手続きが、それぞれどれだけあるか | 会社は加入申込書1枚。従業員は届いたIDでログインして使う |
| 5. 利用まで支援があるか | 従業員が使うまでを、誰が手伝うか | 会員専用サイトで探して使うところまで、運用の支援がある |
5つの項目を、ウェルネスフレンドリークラブのページで確かめる
中小企業の健康経営の始め方:5つのステップ
始め方を5つのステップにまとめました。図1の4段階に、「使われるようにする」を1段足しています。
担当者が1人、それも掛け持ち、という前提の表です。他の会社の事例を探す前に、自社が今どこにいるかを、この表で確かめてください。
| 番号 | ステップ | やること | 担当者1人で回すコツ | 使える仕組み |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 方針を決める | なぜ取り組むのかを、経営者が言葉にする | 短い言葉で社内に出す | 社内で作る |
| 2 | 今を知る | 健診の結果など、今ある情報から様子をつかむ | 新しい調査から始めない | 手元の健診の結果 |
| 3 | 取り組みを選ぶ | 食事・運動・休息・相談の入り口から、まず1つ選ぶ | 図2のチェック表の5項目で確かめる | 図4の4つの入り口 |
| 4 | 使われるようにする | お知らせを出し、使うまでの手続きを短くする | 申し込みと使い方の説明は、外の仕組みに任せる | 会員専用サイトと利用までの支援(ウェルネスフレンドリークラブ) |
| 5 | 振り返る | 使われた数と従業員の声を見て、次に直す | 「何人が使ったか」「何が選ばれたか」に絞る | 使われた記録 |
そろえることと使われることの間には、もう1段ある。それが4です。
ステップ1と2には、公式の入り口もあります。
健康経営優良法人認定事務局の解説資料(2026年8月)では、中小規模法人部門で申請するには、まず加入している保険者(協会けんぽ・健康保険組合)の「健康宣言事業」に参加することが必要です。
同じ資料では、「健康宣言の社内外への発信及び経営者自身の健診受診」と「健康づくり担当者の設置」が、必須の項目になっています。
つまり、宣言して、担当を決め、経営者がまず健診を受ける。ステップ1と2は、この3つからそろえると、掛け持ちの担当者でも迷わずに済みます。
3のステップで選ぶ入り口には、共通する型があります。「大きな制度を1つ」ではなく、暮らしの中の入り口を、いくつかそろえることです。図4に、4つの入り口を並べました。
| 入り口 | 従業員がすること | 会社がそろえるもの |
|---|---|---|
| 食事 | 普段の食事を、自分で選び直す | 選べる食事 |
| 運動 | 仕事帰りや休みの日に、体を動かす | 通いやすい施設 |
| 休息 | 休む時間と場所を、取っておく | 休める場所と、休んでよいという空気 |
| 相談 | 気になることを、早めに話す | 話せる窓口と、そのお知らせ |
健康経営の食事・運動の取り組みは「選べること」から
食事と運動は、一番身近な入り口です。
ただ、会社が「これを食べて」「ここへ通って」と決めると、合わない人が出ます。好みも、住んでいるところも、暮らしの時間帯もばらばら。
だから、選べるものを広くそろえて、選ぶのは本人にする。これが、使われる取り組みの型です。
担当者1人でも回る形にする
もう一つは、回す手間を小さくすることです。
申し込み、お知らせ、使い方の説明。ここを担当者が全部抱えると、掛け持ちでは続きません。外の仕組みに任せられるところは、任せる。そのほうが、取り組みそのものに目を向けられます。
健康経営に取り組む会社を対象にした、健康経営優良法人という認定制度もあります。要件は、公式の情報で確かめてください。
※この記事で紹介する取り組みで、健康経営優良法人の認定が取れるとは限りません。
ウェルネスフレンドリークラブで、健康づくりを「使われる」福利厚生にする
当社が導入のご相談を承っているウェルネスフレンドリークラブなら、健康経営の初めの一歩を、従業員が自分で選んで使える福利厚生として始められます。
たとえば、こんな使われ方です。
健診の結果が届いた週の金曜。仕事帰りの電車で、従業員が会員専用サイトを開きます。近くのスポーツ施設を会員価格で探して、土曜の朝に行こう、と自分で決める。結果の紙を受け取って終わり、にはなりません。
その結果、貴社には「用意しただけ」で終わりにくい、従業員が自分で選んで使う健康づくりの取り組みが残りやすくなります。振り返るものも、そこから生まれます。
ウェルネスフレンドリークラブでできることは、主に4つです。
- 全国約30,000施設を会員価格で使える、会員制の福利厚生サービスです。
- 分野は、トラベル・レジャー・グルメ・ビューティー・スポーツ・キャリア・ライフサポート・セレモニーの8カテゴリー。
- 加えて、冷凍宅配食・美容機器・サプリメントといったヘルスケアと美容の独自メニューがあります。
- 会員専用サイトで探して使うところまで、仕組みが整っています。担当者が使い方の説明を一から作らなくて済みます。
導入は加入申込書1枚から、10名から始められます。流れは図5のとおりです。
- 01サービスの中身と会員規約を見る
- 02加入申込書に書いて送る(申込書1枚)
- 03申し込んだ人数分のIDが届く
- 04従業員それぞれにIDを知らせる
- 05従業員がログインして、要るものを入れる
- 06使い始め
健康経営の入り口に向いている理由
ウェルネスフレンドリークラブは、公式に「医療機関や健康経営を推進している企業向け」の福利厚生サービスと位置づけられています。運営会社のグループは、1991年から35年にわたり健康・医療の情報サービスを続けてきたと、公式サイトで示しています。
※独自メニューの中身や使える施設は、時期によって変わることがあります。今の内容はサービスのページで確かめてください。
ウェルネスフレンドリークラブが向いているのは、たとえばこんな会社です。従業員が10名以上いて、まとめて始められる。健康づくりのメニューを、従業員が自分で選べる形にしたい。担当者が他の仕事と掛け持ちしている。
一方、従業員の多くが会員専用サイトを使えない環境なら、まだ早いかもしれません。スマホやパソコンで自分で探す形が、職場になじむかを先に確かめてください。
健康経営を、休息やメンタルヘルスと掛け合わせるなら
福利厚生で入り口ができたら、次は図4の「休息」と「相談」です。
食事と運動だけでは、届かない悩みもあります。疲れがたまっている人には、まず休む場所が要る。気持ちの負担が大きい人には、自分の状態に気づくきっかけが要る。
職場で休む時間をどう作るかは、休息の質の記事でまとめています。働く人が自分の状態に気づくやり方は、メンタルヘルス対策の記事で取り上げています。
一度に全部をそろえなくても、大丈夫です。まずは一つ、使われる入り口を作る。そこから、次の入り口を足していけばいい。そのほうが、無理なく続けられます。
当社では、福利厚生の他に、休む場所の環境づくりや、自分の状態に気づく仕組みについても、導入のご相談を承っています。会社の事情に合わせて、どれを、どの順で入れるかを、一緒に考えます。
いくつかの入り口を、会社に合う形で掛け合わせる。その業種ごとの掛け合わせ例も、併せて見てみてください。
出典1:経済産業省「健康経営」 https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenko_keiei.html
出典2:健康経営優良法人認定事務局(2026年) https://kenko-keiei.jp/wp-content/uploads/2026/08/20260827-0401chushokibohoujinbumon-1.pdf
出典3:経済産業省(2025年) https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/downloadfiles/251017_kenkoukeieigaiyou_.pdf
出典4:厚生労働省(2026年) https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/r07-46-50_houdou.pdf
10名から、加入申込書1枚で始められます。健康経営を何から始めるか考えている、中小企業の経営者・人事の方へ
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